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Cloudflare で静的サイトを無料公開する

Cloudflare の開発者向けプラットフォームは、静的サイトの配信と CI/CD が無料枠に含まれます。1日10万リクエストなどの上限、円の価格が公式に無いこと、この作り方が誰に向くかを整理します。

Cloudflare で静的サイトを無料公開する(記事のアイキャッチ)

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Cloudflare は、作った HTML のファイルを置いて配信するサービスのひとつです。この構築方法をエラツクでは「静的サイト」と呼んでいます。

先に、この構築方法が誰に向くかを書きます。 ページのファイルを自分で作るか、作れる人に頼む前提の方法です。管理画面から文章を書き換える形ではないので、公開後に自分で更新したい場合は、別の構築方法のほうが向きます。 詳しくは下の「9種類の構築方法の中でどこに位置するか」で説明します。

金額は、2026年8月3日時点のものです。料金は、改定されることがあるため、契約の前に公式の料金ページをご確認ください。

円の価格が公式ページにない

Cloudflare の料金ページは、ドル建てです。無料プランは、$0/mo、有料プランは、「Starting at $5/mo」と表示されています。

円での価格は、公式ページに書かれていません。 レンタルサーバーやノーコードツールと違い、為替で月々の負担が変わります。 エラツクの料金比較でもこの3社は、円の金額を出さずにドルのまま扱っています。推定の為替で円に直すと公式が言っていない金額を出すことになるためです。

年間の予算を立てるときは、この点を見込んでおく必要があります。

無料プランの上限

無料の Workers Free には次の上限が書かれています。

項目上限
リクエスト数1日100,000回(すべてのスクリプトの合計)
1リクエストあたりの CPU 時間10ms
スクリプトの数100個まで
キーバリューストアの読み取り1日100,000回
キーバリューストアの書き込み・削除・一覧1日1,000回
ストレージ1GB(超過分は $0.50/GB-月)
ログ1日200,000件

1日10万リクエストは、小さなサイトなら十分な枠です。 1日あたり訪問者が1,000人で、1人が10ページ見ても届きません。

注意したいのは CPU 時間の10ms です。ファイルを置いて返すだけの静的サイトなら問題になりにくい上限ですが、その場で計算する処理を書くと引っかかることがあります。

無料プランにも次のものが含まれます。

  • 世界数百か所のデータセンターへの自動配置(Automatic global deployments to hundreds of data centers)
  • CI/CD の連携(Integrated CI/CD)
  • 静的ファイルの配信(Static asset hosting)
  • プレビュー用の URL(Preview URLs)
  • 段階的な反映(Gradually rollout changes)

CI/CD が無料枠に入っているのはこの3社に共通する特徴です。 ファイルを更新して置くだけで自動的に公開まで進む仕組みが、費用をかけずに使えます。

有料プランに移ると何が変わるか

有料の Workers Paid は「Starting at $5/mo」で、超過分は使った量に応じてかかる形です。

項目含まれる量超過分
リクエスト数月1,000万回100万回ごとに $0.30
CPU 時間月3,000万ミリ秒100万ミリ秒ごとに $0.02
キーバリューストアの読み取り月1,000万回100万回ごとに $0.50
スクリプトの数500個まで

無料プランが1日単位の上限なのに対し、有料プランは月単位です。 1日に集中してアクセスがある使い方だと有料に移ることで通るようになります。

9種類の構築方法の中でどこに位置するか

エラツクは、WordPress から制作会社への依頼まで9種類の構築方法を同じ5段階で採点しています。配信の会社ごとではなく**「静的サイト」という構築方法**に対する評価です。

評価する軸5段階そう判断した理由
デザインの自由度5HTML と CSS を直接書くため、表現の制約がありません
機能の拡張・外部連携4外部サービスとの連携を自由に組めます。ただし機能を足すたびに実装が必要です
保守の手間の少なさ3配信側の管理は不要ですが、依存ライブラリの更新と公開作業は自分たちで続ける必要があります
公開後の更新のしやすさ2更新にはソースの編集と再公開の手順が必要です
ネット販売への対応1販売機能は標準では持ちません

更新のしやすさの2は、9種類の中で最も低い部類です。 管理画面から文章を書き換える仕組みが無く、ファイルを直して置き直す手順になります。

一方でデザインの自由度は5で、これは9種類の中で最も高い評価です。制約がないぶん、作る手間がそのまま自分に返ってきます。

この構築方法が向くかどうかは、費用より「誰が更新するか」で決まります。 判断の詳細は、構築方法の比較にあります。

できることとできないこと

機能対応
ブログ・お知らせ作り込みが必要
問い合わせフォーム作り込みが必要
商品の販売・決済作り込みが必要
予約受付作り込みが必要
会員機能作り込みが必要
多言語対応作り込みが必要

6つすべてが「作り込みが必要」です。 これは、他のどの構築方法とも違う形で、静的サイトの性格をそのまま表しています。標準で用意されているものが無いかわりに、何でも組めます。

必要な機能が決まっていて、実装する体制が無いならノーコードツールの比較を見てください。同じ機能が標準で用意されています。

契約してから戻せるか

  • 無料で始められます。 クレジットカードの登録なしに、無料枠の範囲で公開できます
  • ファイルは、自分の手元にあります。 作ったのは HTML と CSS のファイルなので、別の配信先へそのまま移せます。この点は、書き出す機能に頼る他の構築方法と大きく違います
  • 円の価格が公式にありません。 為替で負担が変わることを見込んでおく必要があります

持ち出しやすさの構築方法ごとの違いはサイトの乗り換えでデータを持ち出せるかにまとめています。

こういう場合に向く

  • ページのファイルを自分で作れる場合。 または、作れる人が身近にいる場合
  • 公開後の更新が少ない場合。 内容がほとんど変わらないサイトなら更新のしやすさの低さが問題になりません
  • 費用を最小にしたい場合。 実費は、ドメイン代だけになります
  • 表示の速さを重視する場合。 世界数百か所のデータセンターへ自動で配置されます
Cloudflareを検討する料金と条件は、改定されることがあります。申し込む前に公式サイトでご確認ください。Cloudflareの公式サイトを見る

別のサービスも検討したほうがよい条件

  • 公開後に自分で文章を書き換えたい場合。 更新のしやすさは5段階の2です。管理画面から書き換えられる構築方法のほうが向きます
  • 商品を売る場合。 ネット販売への対応は、5段階の1です。ネットショップの手数料比較で専業サービスを確かめてください
  • 円で予算を確定させたい場合。 公式ページに円の価格がありません
  • 問い合わせフォームだけでも早く用意したい場合。 静的サイトでは実装か外部サービスの組み込みが要ります

判断のしかた

同じ条件で3社を並べたものは、静的サイトの配信サービスの比較にあります。無料枠の上限と有料プランの条件を並べて確かめられます。

この構築方法そのものが合うかどうかは、費用より更新体制で決まります。 無料の診断は、9つの質問から「誰が更新するか」「必要な機能」「予算」をまとめて採点し、静的サイトを含む9種類の構築方法を上の5軸で並べます。順位は、回答と各社の公開情報だけから決めており、紹介料の有無は、影響しません。

次に確かめること静的サイトの配信では、Cloudflare・Netlify・Vercel の3社を無料枠の上限と有料プランの条件で並べています。