「サイトを公開するにはレンタルサーバーと独自ドメインが必要です」という説明をよく見かけます。この説明は、レンタルサーバーに WordPress を入れて使う場合には当てはまります。ただし、ほかの構築方法では、レンタルサーバーを別に契約する場面がありません。

サイトを置く場所そのものは、どの構築方法でも要ります。違うのはそれを自分で契約するかどうかです。エラツクが比べている 9 つの構築方法のうち、レンタルサーバーという形で自分が契約するのは WordPress だけです。STUDIO やジンドゥーのようなサービスでは置き場所がサービス側にあり、静的サイトでは配信サービスがその役目を持ちます。

混ざりやすいのは次の 4 つです。この記事では、この 4 つを構築方法ごとに分けて見ていきます。

  1. サイトを公開する場所があるか
  2. レンタルサーバーを別に契約するか
  3. 独自ドメインを使うか
  4. 独自ドメインの代金を別に払うか

※金額は、2026-08-15 に取得した各社の料金ページの記載です。独自ドメインの年額だけ 2026-08-02 に取得しています。料金は改定されるため、契約の前に各社の最新のページをご確認ください。

レンタルサーバーと独自ドメインは、役割が違う

サイトを見る人がブラウザにアドレスを入れると独自ドメインがどのサーバーにあるかを案内し、レンタルサーバーがサイトのファイルを返します。名前と置き場所は、別の契約になります

レンタルサーバーは、サイトのファイルを置いて配る場所です。訪問者がページを開くとそのサーバーからファイルが送られます。

独自ドメインは、そのサイトのアドレスに使う名前です。example.com のような文字列を登録し、1 年ごとに更新して使います。

2 つは別の契約なので、それぞれ別の会社から借りることもできます。その場合、ドメインの側に「この名前でアクセスが来たら、このサーバーへ渡す」という設定を入れて、両者を結びつけます。同じ会社でまとめて契約する場合は、この設定を自分で入れずに済むことがあります。

なお、独自ドメインを使わずに公開することもできます。サービスが用意するアドレス(○○○.jimdosite.com のような形)でよければ、ドメインの契約は要りません。事業用のサイトで独自ドメインを使うかどうかは、独自ドメインの取り方と費用で扱っています。

WordPress は、本体と置き場所が別になっている

WordPress はレンタルサーバーを自分で契約し、その上に本体と作ったページが乗ります。STUDIO・Wix・ペライチ・ジンドゥーは置き場所がサービスの月額に含まれます。独自ドメインは、どちらでも別に要ります

WordPress は、サイトを作って更新するためのソフトウェアです。ソフトウェア自体は無料で配られていますが、動かす場所は付いてきません。そのため、レンタルサーバーを契約して、そこに WordPress を入れる、という手順になります。

この記事で WordPress と書いているのはこの形のものです。同じ名前で「WordPress.com」というサービスもあり、そちらは置き場所が月額の料金に含まれているため、レンタルサーバーを別に契約しません。エラツクが比較の対象にしているのはレンタルサーバーに入れて使うほうです。

サーバーを提供している会社は複数あり、料金も契約期間の条件も違います。どの会社を選ぶかは、WordPress が使えるレンタルサーバーの比較で並べています。

自分で契約するものは、構築方法によって変わる

構築方法ごとに、レンタルサーバーの契約とサイトを置く場所をまとめます。

構築方法レンタルサーバーの契約サイトを置く場所
WordPress自分で契約する契約したレンタルサーバー
STUDIO・Wix・ペライチ・ジンドゥー契約しないサービス側
Shopify・BASE契約しないサービス側
静的サイト契約しない配信サービス
制作会社に依頼依頼先による依頼先による

表の 2 行目と 3 行目にあるサービスは、料金ページにサーバーの契約という項目がありません。サービスを使っている間、サイトはサービス側の設備で公開されます。

静的サイトは、作ったファイルを配信サービスに置く方法です。Cloudflare Pages・Netlify・Vercel の 3 社には無料で使える枠があります。ただし、枠の数え方も、無料のまま使える条件も 3 社で違います。静的サイトの配信先の比較に、それぞれの記載を並べています。

制作会社に依頼する場合は、契約の形が依頼先によって変わります。制作会社が代行して契約することもあれば、自分の名義で契約することもあります。どちらになるかを契約する前に確かめておきます。

独自ドメインは、別に契約するか、料金に含まれるか、使えないかに分かれる

独自ドメインの扱いは、サービスとプランによって 3 つに分かれます。

  1. 別に契約する。ドメインの代金をサービスの月額とは別に払う
  2. サービスの料金に含まれる、または契約の特典で無料になる
  3. そのプランでは使えない。サービスが用意するアドレスで公開する

3 番目に当たるプランがあることは、無料で始めようとするときに効いてきます。STUDIO の料金表で「独自ドメイン接続/公開」が追加機能として並ぶのは Mini 以上で、Free の欄にこの記載はありません。ジンドゥーも、AI ビルダーの Free プランはサブドメインでの公開、クリエイターの Free プランはドメイン接続が「除く」と書かれています。

この 2 つのサービスでは、無料のまま独自ドメインで公開する、という組み合わせを選べません。有料プランへ上げるか、サービスが用意するアドレスで公開するかのどちらかになります。0 円で公開できる範囲がどこまでかは、無料でどこまで作れるかで扱っています。プランごとの条件を並べて見たい場合は、ノーコードツールの比較にページ数と独自ドメインの対応を出しています。

ドメインが無料になる特典は、条件つきで付く

レンタルサーバーには、契約している間ずっと独自ドメインが無料になる特典を付けている会社があります。この特典があるかどうかで、同じ月額でも実際に払う金額が変わります。

ただし、特典には条件が付きます。エックスサーバーは「独自ドメイン永久無料特典 … サーバーご契約中は永久無料!」としたうえで新規契約の場合の条件を注記しています。スタンダードプランは 12 か月の契約で 1 つ、24 か月以上で 2 つが対象で、12 か月未満の契約は対象外です。ロリポップは、ハイスピード以上のプランが 2 個無料の対象で、それより下のプランには付きません。

期間が限られているものもあります。Wix は、全プラン共通の特典として独自ドメインが 1 年間無料と書いています。2 年目以降の扱いは料金ページに出ていません。

独自ドメインの年額は、さくらインターネットの価格一覧では .com が 3,220 円です。月あたりにすると 270 円ほどになります。サーバーの月額だけを並べて比べるとこの分がずれます。

構築方法と契約期間を変えながら合計を確かめるには、費用の試算を使ってください。ドメインの種類による違いは、独自ドメインの取り方と費用にあります。

サーバーを契約する前に確かめること

レンタルサーバーを契約するのは WordPress を選んだ場合ですが、その場合は月額のほかに確かめておくことがあります。

契約期間と途中解約

料金表に出ている月額は、長い契約期間を選んだときの月額換算であることがあります。ConoHa WING の WING パックは、契約期間分を一括で前払いする仕組みで、期間中の途中解約ができません

更新したあとの金額

最初の契約期間だけの割引価格を出している会社があります。mixhost は表示価格が初回の契約だけに適用され、その後は通常料金で自動更新されると書いています。カラフルボックスも、BOX2 以上の 12・24・36 か月契約は初回限定割引で、更新後はおよそ 2 倍になります

無料で試せる期間

契約する前に無料で試せる期間を設けている会社があります。長さは会社によって違い、さくらのレンタルサーバは14 日間、カラフルボックスは30 日間と書いています。各社の条件はレンタルサーバーの比較に並べています。

自分の場合に何が要るか

  • 構築方法がまだ決まっていない場合。 サーバーの契約は、WordPress を選んだときに要るものです。先に契約すると使わないまま料金を払う期間ができます。構築方法の選び方で、判断が分かれる条件を確かめてから決めてください
  • WordPress にすると決めた場合。 レンタルサーバーを契約します。独自ドメインの代金がそこに含まれるかどうかは会社とプランによって変わるので、レンタルサーバーの比較で契約期間の条件と一緒に確かめてください
  • かかる金額の合計を知りたい場合。 費用の試算で、構築方法・利用年数・ドメインの種類を変えながら確かめられます