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さくらのレンタルサーバは、サーバーを借りて自分で WordPress を動かすときの選択肢のひとつです。さくらインターネットが提供しています。
この記事では、公式の料金ページに書かれている条件に加えて、表示されている金額がどういう条件で成り立つのかとエラツクが9種類の構築方法を同じ物差しで採点した結果を出します。料金ページは最も安い金額を大きく出しますが、その金額でやりたいことができるかどうかは、別に確かめる必要があります。
金額は、2026年8月3日時点のものです。料金は、改定されることがあるため、契約の前に公式の料金ページをご確認ください。
一番安いプランでは WordPress を動かせない
料金ページで最初に目に入るのは月額121円のライトプランですが、このプランは、WordPress に対応していません。 料金表の機能欄に「WordPress 非対応」と明記されています。データベース(MySQL)も同じく非対応です。
機能の一覧ページにも「WordPress 豊富なテンプレートが選べるブログ用 CMS の WordPress が利用できます。 非対応 対応 対応 対応 対応」と書かれており、非対応なのはライトだけです。
WordPress を動かす前提なら実質的な出発点は、月500円のスタンダードになります。 エラツクの比較ではライトを載せていません。「月121円で WordPress のサイトが作れる」という比較にしてしまうと契約したあとで作れないことが分かるためです。
ライトが向くのは静的な HTML のページを置く用途か、さくらのブログを使う用途だと料金ページに書かれています。
表示されている月額は、36か月を一括で払ったときの金額
料金表の金額は、すべて「36ヶ月支払い 月額換算」と注記されています。毎月払いを選ぶと金額が上がります。
| プラン | 36か月一括の月額換算 | 毎月払い |
|---|---|---|
| スタンダード | 500円 | 660円 |
| ビジネス | 1,980円 | 2,970円 |
| ビジネスプロ | 3,850円 | 5,280円 |
表示価格は、すべて税込だと明記されています。この点は、税の扱いを書いていないサーバーもある中で確かめやすいところです。
3年ぶんを先に払うか、毎月払って総額を増やすかの選択になります。 3年間の総額でどう変わるかは料金シミュレーションで試算できます。
複数人で更新するならもう一段上が要る
料金表には「複数人での管理」という欄があり、**スタンダードは、「非対応」**です。対応するのはビジネス(月1,980円)以上です。
これが効いてくるのは次のような場合です。
- 制作会社に作ってもらい、公開後の更新も一部を任せる
- 社内の複数人がそれぞれのアカウントで管理画面に入る
WordPress の管理画面に複数人が入ることとサーバーの管理を複数人で行うことは別の話です。 料金表のこの欄は、サーバー側の管理を指しています。どちらが必要かで、500円と1,980円のどちらを見るかが変わります。
もうひとつ、CDN(コンテンツブースト)の無料枠にも差があります。「ライト・スタンダードは転送量月額100Gまで、ビジネス・マネージドは月額300Gまで無料」と注記されています。
料金プラン
WordPress を動かせる3つのプランです。金額は、36か月一括払いの月額換算、表示価格は、税込です。
| プラン | 月額 | SSD 容量 | 複数人での管理 | バックアップとステージング |
|---|---|---|---|---|
| スタンダード | 500円 | 300GB | 非対応 | 対応 |
| ビジネス | 1,980円 | 600GB | 対応 | 対応 |
| ビジネスプロ | 3,850円 | 900GB | 対応 | 対応 |
初期費用は全プラン無料です。ビジネスプロは「Web サイトの IP アドレスが専有となる上級プラン」と説明されており、**上位プランへの変更が「非対応」**と書かれています。これは最上位だからで、下位プランからの変更は受け付けています。
契約前に試したい場合は、クレジットカードの登録なしで14日間の無料お試しができると書かれています。
WordPress という構築方法が9種類の中でどこに位置するか
エラツクは、WordPress から制作会社への依頼まで9種類の構築方法を同じ5段階で採点しています。サーバー各社ではなく**「レンタルサーバーで WordPress を動かす」という構築方法**に対する評価です。
| 評価する軸 | 5段階 |
|---|---|
| 機能の拡張・外部連携 | 5 |
| 公開後の更新のしやすさ | 4 |
| デザインの自由度 | 4 |
| ネット販売への対応 | 3 |
| 保守の手間の少なさ | 2 |
拡張性が9種類で最も高く、保守の手間が最も重いという形です。プラグインで予約・会員・多言語・販売を後から足せる代わりに、WordPress 本体・テーマ・プラグインの更新が自分の側に残ります。
サーバーを変えてもこの性格は、変わりません。サーバー選びで変えられるのは費用と容量と管理のしやすさで、保守の重さそのものではありません。 判断の詳細は、構築方法の比較にあります。
できることとできないこと
| 機能 | 対応 |
|---|---|
| ブログ・お知らせ | 標準機能 |
| 問い合わせフォーム | プラグインで追加 |
| 商品の販売・決済 | プラグインで追加 |
| 予約受付 | プラグインで追加 |
| 会員機能 | プラグインで追加 |
| 多言語対応 | プラグインで追加 |
ブログ以外は、すべてプラグインで足す形です。 足せること自体が WordPress の強みですが、足したプラグインの更新と動作確認も自分の側に残ります。 ノーコードツールなら標準機能として提供され、更新の心配が要らないものもあるので、必要な機能が決まっているならノーコードツールの比較と見比べてください。
契約してから戻せるか
- 14日間の無料お試しがあります。 クレジットカードの登録なしで試せると書かれています
- 上位プランへの変更に対応しています(ビジネスプロを除く)。始めたあとで容量や機能が足りなくなっても契約し直しにはなりません
- 作ったサイトは、持ち出せます。 WordPress 自体にエクスポート機能があり、これは、どのサーバーで動かしていても同じです。サーバーを変えるときもサービスそのものを変えるときも使えます
持ち出しやすさは構築方法によって大きく変わります。構築方法ごとの違いはサイトの乗り換えでデータを持ち出せるかにまとめています。
こういう場合に向く
- 3年ぶんを先に払える場合。 表示価格は、36か月一括の月額換算で、毎月払いより安くなります
- 税込の金額で比べたい場合。 表示価格は、すべて税込と明記されています
- 公開後に複数人で管理する場合。 ビジネス以上ならサーバーの管理を複数人で分担できます
- カードを登録せずに試したい場合。 14日間の無料お試しにクレジットカードの登録は、要りません
別のサービスも検討したほうがよい条件
- 月500円より安く WordPress を動かしたい場合。 さくらの WordPress 対応プランは、スタンダードからです。レンタルサーバーの比較に、より安いプランを持つ会社があります
- 独自ドメインを無料にしたい場合。 さくらの料金ページには、契約中ずっと無料になるドメイン特典の記載がありません。この特典を持つ会社もあります
- 毎月払いで始めたい場合。 毎月払いだと月660円になり、一括払いとの差が広がります
- サーバーとソフトウェアの更新を自分でやりたくない場合。 これは、会社ではなく構築方法の問題です。保守の手間の少なさは、5段階の2で、9種類の中で最も重い部類です
判断のしかた
同じ条件で7社を並べたものは、レンタルサーバーの比較にあります。月額だけでなく、契約期間・一括前払いの有無・更新後の金額まで含めて比べられます。表示されている月額だけで比べると契約の形が違うものを同じ土俵に載せることになります。
3年間でいくらになるかは料金シミュレーションで試算できます。独自ドメインの費用を含めた総額を確かめられます。
そもそも WordPress で作るのが合うかどうかは、更新体制と必要な機能で変わります。無料の診断は、9つの質問からこれをまとめて採点し、WordPress を含む9種類の構築方法を上の5軸で並べます。順位は、回答と各社の公開情報だけから決めており、紹介料の有無は、影響しません。