
「WordPress と STUDIO はどちらがいいですか」という質問には、条件を聞かないと答えられません。どちらが優れているかではなく、条件によって向き不向きが入れ替わるためです。
ここでは、判断が分かれる5つの条件を挙げます。
1. 誰が更新するか
最も影響が大きい条件です。
作ったあとサイトを触るのが「専門知識のない本人」なのか「社内の担当者」なのか「外部の制作者」なのかで、選ぶべきものが変わります。本人が更新するなら、管理画面から書き換えられてソフトウェアの更新作業が発生しないものが向きます。
WordPress は管理画面から記事とページを追加できますが、本体・テーマ・プラグインの更新は利用者側の作業として残ります。更新を止めると脆弱性が放置されるため、「作って終わり」にできません。ノーコードのサービスはこの更新作業をサービス側が持ちます。
2. どのくらいの頻度で更新するか
ほとんど更新しないサイトでは、更新のしやすさの差は結果に効きません。会社案内を年に1回直す程度なら、更新画面の使いやすさより、月額と表示速度のほうが重要になります。
一方、週に何度も記事を出すなら、更新のしやすさが最優先になります。1回あたり5分の差でも、年間では大きな差になります。
3. 必要な機能があるか
「あとから足せる」と「最初からある」は違います。当サイトの比較ページでは、機能ごとに次の4段階で整理しています。
| 表記 | 意味 |
|---|---|
| 標準機能 | 最初から用意されている |
| 追加で利用可能 | 公式のプラグイン・アプリ・追加契約で使える |
| 作り込みが必要 | 実現はできるが、作る作業が発生する |
| 対応手段なし | 実現する手段が用意されていない |
たとえば STUDIO の料金ページには販売・決済のプラン項目がありません。ネットショップを主目的にするなら、この時点で候補から外れます。逆に予約を受け付けたいならペライチのように予約が標準機能に含まれるものが候補に上がります。
判断のときは、いま必要な機能と1年後に必要になりそうな機能を分けて考えてください。両方を最初から満たそうとすると使わない機能に月額を払い続けることになります。
4. 月額をいくらまで出せるか
月額は事業が続く限りかかり続けます。初期費用より慎重に決める必要があります。
無料プランがあるサービスでも、独自ドメインで公開するには有料プランが必要なことがあります。事業用のサイトを比べるときは「独自ドメインで公開できる最も安いプラン」を起点にしてください。費用の内訳はホームページの費用にまとめています。金額を条件ごとに動かして確かめるなら料金シミュレーションが使えます。
5. いつ公開したいか
1か月以内に公開したいなら、テンプレートから始められるものが向きます。独自開発や外部への依頼は要件を決める時間が必要です。
急いで公開したあとに作り直すのは、最初から時間をかけるより高くつきます。公開時期が決まっているなら、その期間で無理なく終わる作り方に絞ってください。
条件は1つずつ見ても決まらない
5つの条件は互いに影響します。「更新は本人・週に数回・予約が必要・月額5,000円まで・3か月以内」のように組み合わせて初めて候補が絞れます。
エラツクの診断は、この5つを含む9つの質問から候補を採点します。順位は回答だけから決めており、広告や紹介料の有無は影響しません。適合度だけでなく、その評価になった理由と条件を満たせない点も表示します。